23. 大文字と小文字の呼び名は、昔の印刷機に由来する

「大文字(uppercase)」と「小文字(lowercase)」はでたらめな言葉ではありません。文字通り、昔の印刷機で使われていた活字を収納する物理的な引き出し(ケース)に由来します。大文字は上段のケースに、小文字は植字工がアクセスしやすいように下段のケースに保管されていました。手作業による活字組みが機械に置き換わった後も、この用語は定着したのです。
大人になってからずっとこれらの言葉を打ち込んだり書いたりしていても、15世紀の埃っぽい工房と結びつけて考えたことはなかったでしょう。昔ながらの印刷やタイピングの授業を覚えている35歳以上の方なら、すべてのキーボードや本を違った視点で見ることになるはずです。これは、普段の文章の中に隠された産業史の小さな一片なのです。